1998年夏
普段の荒川の土手の中を想像してみると、穏やかな日差しの中、畑でトラクターが動き、グラウンドで遊ぶ子供達、河原でバーベキューをする若者。のどかなものである。夏場で渇水になると、熊谷近辺では流れが地下に潜ってしまい、歩いて渡れる事もあるくらい静かな川なのである。 しかし、荒川は荒い川と書いて荒川。ひとたび嵐となると、恐ろしい牙を剥く。あの広い河原全体が濁流となって押し寄せ、全てを流し去ってしまう。人間のなすすべなど何もない。
冠水し完全に埋まってしまった久下橋。堰のごとく必死に流れを受け止めている。 |
街はどこもかしこも水で溢れていた。
吹上の東洋一と言われている水管橋下。
畑を、グラウンドを、河川敷の全てを濁流が飲み込んでいる。
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2003年6月15日
遂に久下橋最後の日がやってきた
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