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越後交通風漁港レイアウト02


 

 

グリーンマックスのトラス橋を中路に改造

10/04/07

レイアウトは駅の反対側で掘込湾港を跨ぐのであるが、スパンが長いのでトラス橋になりそうだ。

かなり前から良いプロトタイプはないかと探していたのであるが、鉄道ジャーナル誌で歴史的な古いトラス橋の特集をここ何年か長期の連載をやっており、なかなか参考になる。

まず長さは模型では約230ミリといった所で、これは実物にすると100フィート。実はこの長さは中小私鉄に多かった小型のトラス橋の規格サイズ。

港だから船が通れるように水面からのクリアランスが必要なのであるが。一番手っ取り早いのはファイントラックを使っているのでトミックスのトラス橋を使う事だが、小さいレイアウトなので街並から突出するトラスが目障りである。 何より、ありきたりの形なので、小さいレイアウトに使うとまるでプラレールのような印象になってしまう。

そうでなければ上路に改造すると面白そうだが、船が通れる高さを取ってから、さらにトラスの高さを加えると、今度は港が、かなりの深さになってしまう。実物も、足がすくむ見下ろすような渓谷に掛かる物が多い。

結局、折衷して中路トラスにしてみる事にした。珍しいタイプであるが実物は、東武の浅草駅を出てすぐに渡る隅田川橋りょうが有名である。隅田川の景観の車窓を塞がないように、上路にしたい所であるが、船の通行のため、クリアランスを取るために中路になった、と実物も事情が似ている。

問題は素材。ペーパーから切り出す人が多いようだが、気の短い小生には無理そうだ。そこで目を付けたのがグリーンマックスのトラス橋キット。クラシックな臭いのするプラットトラス橋である。

手に入れて開けてみると色々な種類の部材がランナーにくっついており改造ベースには良さそう。このキットは2本作れるのだが、2本分の材料で1本を作る要領で作ってみる。

あくまで雰囲気が出れば良いので、細かい技術的矛盾は目をつぶるつもりだが、それでも、鉄道ジャーナルの記事を元に技術的な大きな矛盾がないか調べてみると、いい具合に垂直材と横桁が揃っているので、中路の位置まで路盤の高さを上げても、支持すべき垂直材と横桁の位置が合致しそうだ。

キットの部材をレザーソーで分解して切り出して、、、 ムフフ。何とかなりそうだ。

横桁と線路を支える縦桁をラダー状に組む所までキットの部材で完成。

問題はどうやってトラスの垂直材と強度のある接続をするか、、、。

 

グリーンマックスのトラス橋を中路に改造(制作編)

10/04/10

では、小生なりのGMのキットを使った、中路(上路)トラスの改造の方法。カッコで上路としたのは、路盤の支持位置の違いだけなので、上路にも応用できる。 まずは、前述ように2本分の材料で、1本の橋を作る。側面のパーツは2枚貼り合わせる形になっているが、内側、外側があるので注意。切り欠きがある方が内側。 まずは、路盤となる部分をラダー(ハシゴ)型に組んで行く。実際の橋でも、ここは横桁、縦桁と呼ばれる部分で重要な部分。横桁は、側面パーツの垂直になっている柱に取り付けるので、柱のピッチになるように組む。小生は、使わない側の側面パーツの一番下の部分の部材を切り出して、治具にして万全を期した。なお、本来は側面パーツの切欠きに引っかかるようになっているが、柱の途中に取り付けるため、ひかっかり部分の余分なモールドは切り落としてしまう。(治具として使った部分ももろとも切落とす) さて、問題は柱の途中に路盤を取り付けるため、いかにして強度を保つか。接着剤だけでも、強度はありそうな気がするが、動力車が載るとやはり不安なため、引っかかりのリブを取り付ける事にした。小生は使わなかった部品取りのトラスの垂直材を切り出し、路盤が落ちないようにリブにした。これなら、垂直材と太さが同じで違和感がないし、都合のいい事に垂直材はリベットがモールドされていないので、接着には都合が良い。このように、ツルンとした面を接着面にし、路盤の位置に合わせて貼り付けていく。ガゼットプレートとしてモールドされている出っ張りにも引っかかってるし。これだけ長ければ落ちないだろう。 こんな感じで路盤が乗る。接着してしまうとトラス内部が塗れないのでスプレーが届かない部分だけ、接着する前に先に下塗りをしておく。なお、上路としたい場合は、めい一杯上にした位置で接着すれば上路になる。 接着。この部分の接着はゼリー状の瞬間接着剤を使う。改造品なので建てつけが悪く、隙間が開く部材が多いのでゼリーでカバーする。後は、上面のパネルを使わないだけなので、通常の組み立て順序に従って組んでいく。上面パネルは使わないと言ったが、柱の上面や側面にあたる部分の蓋のような部分は使うので、ニッパーで切出して接着していく。 車両を載せてみて。 おお、イメージどうり。 横から見るとこんな感じ。トラスの上面から海が見えるように窓が出る。 問題は中路(上路)とした事で、路盤が大きく出張ってしまった事。格好がつくように、最初の垂直材まで、トラスの長さを切り詰めてもいいのかもしれないが、力学的にそれが良いのかは疑問。最初の斜材はブっ太く、トラス構造のキモとなっている部分。そもそも次の斜材とは逆方向を向いており、力学的に意味がありそうだ。逆にその外側はトラスの本体の強度には関係ないようである。 資料をあさった結果、やっぱり、上路トラスになっても、最初の門柱のような斜材は省略できなさそうだ。強度に関係する鋼体は最初の門柱となっている斜材から最後の逆側の門柱の斜材までの部分。実は、一般的な上路トラスに見られる、その先のというか外側の逆さまの形の直角三角形の部分はトラスの強度にはさほど関係ないようである。実際の橋でもこの部分は一体のように見えても簡略化されていたり、そもそも存在していない形の橋梁(高山本線、猪谷川橋梁)も存在する。 ただ、出っ張った路盤の部分は簡略構造でも良いからどうにか支持しなければならない訳で、実際の場合はガーターや橋脚に乗りかかっていたり、細い支柱が建っていたりする。(それって省略じゃない気もするが) 結局。 余った材料で簡略化された構造としてみた。結構いいじゃないか。 ついでにガーター用の支柱も制作。(ちょっと柱が細かったか) 完成後のハイライト的シーン。

 

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