昔の旅、特に複数人で旅行する場合は、出発前に行程を打ち合わせを行い互いの計画を綿密にチェックし、現地での集合場所を打ち合わせたり、また、実家にいる互いのおふくろさんは良き留守番電話代わりであった。
そんなノスタルジーな話はさておき、今や旅行に持っていく荷物として、携帯電話を上げない人は希少であると思う。
そんなこんなで、欠かせないアイテムの携帯電話であるが、旅先での携帯電話のトラブルのNo1はバッテリー切れであろうか?
まずは、バッテリー切れにならないように、使用頻度に合わせて「充電計画」を建てたい。1年以上使っている携帯電話ではバッテリーの性能が極端に落ちている場合があるので注意。特に圏外の区間を長く移動する場合は、基地局を探して電波を出し続けるのでバッテリーの持ちが悪くなる。最近の携帯電話は電源OFF時の着信履歴を教えてくれるものが多いので、寝るときや、電話を取る必要がない時は電源をOFFにしておくとバッテリーの持ちが良くなる。
しかし、宿に泊まらない旅の場合など、どうしてもバッテリーの残量がピンチの時は何処かで頼んでコンセントを貸してもらうしかない。小生、昔は良く、充電器と一緒に二股タップを持ち歩き、電源が取れる場所があれば、よく充電していたのであるが、モラルとしては、必ず一声かけた方が良い。
先日、携帯電話の無断充電で摘発された女子高生の話が報道されたが、小生は相当ショッキングであった。そもそも充電の電気代なんぞ、1円以下。そんなんで検挙するのも大人気ないと思われるが、どういう態度で充電したのか知らないが、結局はモラルの問題だろう。小生世代では少年の頃の昔、友達の家や出先の民家、商店で公衆電話でない普通の電話を借りるという事を良くやった。最後にお礼に10円玉を置いて来るというのが親から教わったマナーであったが、携帯の充電をする場合も10円玉を置いてくるような気持ちが必要なのかもしれない。
ともかく、まずは、コンセントを差し込む前に、一声かける。そして、断られた場合に備えて電池式の充電器を持っていくくらいの、つまり「気持ち」と「準備」が必要。
最近の携帯電話は通話はもとより、空港へのモノレールにSuicaを使うのは当たり前、ターミナルのショップで電子マネーを使ったり、待ち時間はネットで暇つぶしをしたり、万一、道に迷ったらGPS機能は非常に強力な味方になるし、コンビニなどのショップや観光施設を探す事も。旅行の時は多機能携帯は非常に便利である。
2012年12月加筆
時代は流れ、スマートフォンの時代になった。GPS機能の有効活用で、もはや道に迷う事は極端に少なくなったし、ネットに繋げば、宿情報や、バスダイヤの調査など、使い道は無限。小生はメインで使っているARROWS FJL21とIS03を2台持ちして出かける。IS03の方は、通話はできないのであるが、ミュージックプレーヤーやアンドロイドパッドとして使ってメイン機のバッテリーの消耗を最小にする。使い道はともかく、いざとなれば、メイン機経由でテザリングも可能。ホント、スマホの登場で、旅行シーンも更に1段革新的な発展を遂げた。しかしながらいい事ずくめではない。バッテリーが24時間持たないのである。移動時間をOFFにしたりして巧みに電池を持たせたりするが、LTEとなったFJL21は極端に持ちが悪い。
そこで登場するのが、携帯型の補助バッテリー。これは近所の電気店のオープンセールで1980円で特売していたもの。2200mAhあり、FJL21を1回充電できるだけのパワーがある。(もう少しお金を出せば4000mAh級で2回充電できるものもあるようであるが。)これの特徴は繰り返し使える事。USBのAB端子がついており、A端子に接続した時はスマホへの充電機として機能する。アンドロイドへは急速充電できるようである。また、B端子に繋いだ場合は逆で、USB端子を持つ充電器から受電しこれを充電する事ができる。だいたい5時間くらいかかるようであるが。結局の所は、USB出力のある充電器を2台持って行き、宿では2台のスマホと携帯充電器に充電するようにしている。それでも若干不安な時があるので、やっぱ4000mAh級のを買っておいた方が良かったかな?
2019年7月加筆
この記事の初版を書いた頃は携帯の充電お断りの風潮が強かったが、最近はサービスで100V電源や充電用USBポートを使わせてくれる施設が増えたのは有難い。新形式の特急車両などでは普通席でも標準装備となりつつある。SNS時代の到来で、何かと通話以外にもスマホが無いと困る時代。充電できる設備が増えてもバッテリーの状態は注意したい。
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